Google Chromeがキャッシュパーティショニングの影響を抑えるためにキャッシュサイズを増やす計画

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GoogleはChrome 86でブラウザのキャッシュをサイトごとに分割するキャッシュパーティショニングと呼ばれる機能を導入しました。これまでブラウザ全体で共有されていたキャッシュを、サイトごとに分割して管理するという方法で、サイトがキャッシュエントリの存在をチェックし、追跡やその他の攻撃等に悪用するという事態を防げるメリットが存在します。

ただしサイトごとにキャッシュを管理する方法にはデメリットもあり、従来はサイト間で共有されていた画像やファイルなどの各種リソースを、サイト毎に読み直す必要があることから、パフォーマンスが低下する可能性があることが指摘されています。今回、Googleがこの問題に対処すべく、Chromeのキャッシュサイズを増やしパフォーマンスが向上するかどうかのテストを計画していることが明らかとなっています(gHacks)。

BleepingcomputerChromium Gerritに、異なるディスクキャッシュサイズのテストを実施するためのコミットが追加されていることを発見しています。

This CL adds the code to enable experimentation of different cache sizes.
Now that cache will be partitioned, it makes sense to see if increasing
the cache size helps offset some performance impact by lowering the
eviction rate.

異なるキャッシュサイズの実験を可能にするコードを追加しています。
キャッシュが分割されるので、キャッシュのサイズを増して、エビクション率を下げることでパフォーマンスへの影響を相殺することができます。

テストが現在すでに進行中なのか、それとも将来的に実施される予定なのかは不明ですが、Googleは通常のキャッシュサイズの2倍、2.5倍、3倍のキャッシュストレージサイズをテストする予定の模様です。

キャッシュ分割によるプライバーの向上は、パフォーマンスへの影響を考慮しても価値があるという考えはGoogleだけではなく、Mozillaも2021年1月に公開されるFirefox 85で、ネットワークパーティショニングと呼ばれる同種の機能を導入する予定となっています。