C Reference Manual -1975年に作られたC言語のリファレンスマニュアル

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1975年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチー氏が主体となって開発した汎用プログラミング言語「C」。Cを拡張したC++言語とともに現在も幅広い分野で使用されているプログラミング言語です。

このC言語の誕生当時の姿を知ることができる「C Reference Manual(PDF)」がベル研究所のWebサイトにて公開されています。

C言語はその後、さまざまな規格が作られるごとに複雑になっていきましたが、1975年に作られたこのリファレンスマニュアルは全31ページで、かなりシンプルな内容となっています。

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現在とは異なる仕様も

当時のC言語は現在のC言語とは異なる部分もかなり存在するようです。例えばRedditのスレッドでは興味深い点として以下のような項目がリストアップされています。

  • "a->b"が整数型と文字型で許されている
  • 複合代入演算子が"op="ではなく"=op"(例えばa =+ 2)
  • ラベルの方がポインタまたはint
  • 異なる構造体に同じ名前のメンバを持つことはできない
  • グローバール変数の初期化に「int x 10」が使われている

またC言語の現行規格である「C11」では44個まで増えたキーワードも、当時はわずか23個だったこともうかがえます。

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同サイトにはブライアン・カーニハン氏による「Programming in C A Tutorial」も公開されていて、初期のC言語を使ったプログラミングがどのようなものだったのを知ることができます。

現在初期のC言語を使う場面はあまりないかもしれませんが、プログラミング言語の発展の歴史を知りたい方にとっては貴重な資料といえそうです。

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