Microsoftが1月末に公開した、Windows 11 Version 24H2用のプレビューアップデートKB5050094では、USB DACに関連したオーディオの問題など、いくつかの重要な不具合が解消されています。
しかし今回、このプレビューアップデートを適用した環境で、いくつかの新しい不具合が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
まず、KB5050094をインストールした環境では、カーソルに関連した問題が複数のユーザーから報告されてています。カーソルがロードされ続けたり、カーソルのスピンが半分おきに表示されるといった不可思議な現象が発生しているとのことです。
KB5050094では、テキストフィールドを編集しようとする際にカーソルが消えてしまうというバグが修正されていて、この修正がカーソル関連の不具合に影響している可能性があります。
[Mouse]
Fixed: The mouse cursor might disappear. This occurs when you hover over text fields in certain applications.
Fixed: If you turn on pointer trails, the mouse cursor becomes transparent, and a black box appears behind it.
Fixed: The mouse cursor might stutter when it moves across the screen. This occurs even when the system is not using a lot of resources.
なお修正されはずのたカーソルのバグは修正されておらず、カーソルが以前と同じように消えるだけでなく、ライトモードでも発生するようになったという報告も行われています。
KB5050094の他の問題
KB5050094ではその他、ファイルエクスプローラーが応答しなくなったという問題が複数のユーザーから報告されています。エクスプローラーが使えなくなり、名前を付けて保存ダイアログも開けなくなるほど反応が悪くなる模様。デスクトップにログインするだけで数分かかるといった問題が報告されています。
以下が報告された問題です。
- アイドル状態でも30秒ごとにカーソルが回転するアイコンが表示される。
- エクスプローラーが動かなくなりフォルダが壊れる。
- Kodiのようなアプリを使用すると、オーディオデバイスが消えてしまう。
- 同じアップデートを何度もインストールしようとするループに陥る可能性がある。ARMデバイスの場合エラー0x80070302が発生する。
- RDP中にHyper-Vが動作しなくなる。
- まれに、アイドル時のRAM使用量が増加し、CPU/GPUの温度が上昇するという報告。
現在個別の回避策は見つかっていませんが、KB5050094はオプションアップデートであるため、必ずしもインストールする必要はありません。より安定したアップデートを希望する場合、毎月第2火曜日に公開される月例更新プログラムを待つことをおすすめします。