AppleシリコンMac搭載でFedoraが実行できる「Fedora Asahi Remix」が爆誕。滑らかなデスクトップ環境を提供

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Fedora Linux

LinuxをAppleシリコン搭載Mac上で動かすことを目指す「Asahi Linux」が、Fedoraプロジェクトとコラボレーションした「Fedora Asahi Remix 39」が公開された事がわかりました(9to5Mac)。

Fedora Asahi LinuxはAppleのM1、M2シリーズプロセッサを搭載したMacBook、Mac mini、Mac Studio、iMacに対応しています。Mac Proは現在サポートされてませんが、次のFedora Asahi Linux 40でサポートされる予定です。Fedora Asahi Linux 40ではOpenGL 4.xやVulkan、Apple M1/M2のフルグラフィックスサポートも提供される予定です。

Asahi Linuxプロジェクトは、それ自体が洗練されたLinuxエクスペリエンスを提供するだけでなく、他のディストリビューションにリファレンスワークを提供することも意図していると説明しています。

Our goal is for all distros to eventually integrate all this work, so that users can use their choice of distro and be confident that it will work well on their machine. But, in order to kick off this process, we had to prototype what this integration looks like, which meant we had to create our own distro.

私たちの目標は、すべてのディストロが最終的にこの作業をすべて統合し、ユーザーが自分の選んだディストロを使い、それが自分のマシンでうまく動作することを確信できるようにすることです。しかし、このプロセスを開始するために、私たちはこの統合がどのようなものかをプロトタイプする必要がありました。

And so, the Asahi Linux Arch Linux ARM remix was born. We took Arch Linux ARM, added our own overlay package repository, and packaged all of our integration work there. Notably, this is a fully downstream project: we have no significant involvement with upstream Arch Linux ARM or Arch Linux, and we directly use the Arch Linux ARM package repositories for the core distro. Our overlay just adds integration scripts, bootloader components, extra userspace support packages (for things like audio), and our forked kernel and Mesa packages.

こうして、Asahi Linux Arch Linux ARM remix が誕生しました。私たちは Arch Linux ARM に私たち自身のオーバーレイパッケージリポジトリを追加し、すべての統合作業をそこにパッケージ化しました。注目すべきは、これは完全にダウンストリームなプロジェクトだということです: アップストリームの Arch Linux ARM や Arch Linux には一切関わっておらず、コアディストロの Arch Linux ARM パッケージリポジトリを直接利用しています。私たちのオーバーレイはインテグレーションスクリプト、ブートローダコンポーネント、(オーディオなどの) ユーザースペースサポートパッケージ、フォークしたカーネルと Mesa パッケージを追加するだけです。

Fedora AsahiはKDE Plasma 5.27 Long Term Support(LTS) デスクトップ環境をデフォルトとして採用しており、「macOSのように、ティアリングやグリッチの全くない、バターのように滑らかなデスクトップ」を提供するとのこと。KDEファン以外のユーザーは、GNOME 45を使用することもできます。

どちらのデスクトップ環境も、デフォルトでWaylandを採用し、レガシーなX11アプリケーションとの互換性のためにXWaylandが組み込まれています。OpenGL 3.3がサポートされ、GPUアクセラレーションによるジオメトリ・シェーダーとトランスフォーム・フィードバックが特徴となっています。

Fedora Asahi LinuxはmacOS 13.5/14.2上からインストールでき、それにはターミナルを開いて次のコマンドを一般ユーザーとして実行します。

curl https://fedora-asahi-remix.org/install|sh

Mac上でmacOSではなく、Linuxが普通に実行できるようになる日も近いのかもしれません。

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