Google、Chrome 117でHTTPSのロックアイコンを削除へ

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GoogleがChromeブラウザのアドレスバーに表示されている「ロックアイコン」の置き換え計画を進めている事がわかりました(Chromium Blog9to5Google)。

Googleは、1990年代に公開されたNetscapeの初期バージョンから、HTTPSでサイトを読み込むとロックアイコンが表示されているものの、現在ではHTTPSが標準となり(例えばWindows版Chromeで95%以上のページロードがHTTPSで行われている)、ブラウザでセキュリティ保護を示す方法を再検討したいとアイコン変更の理由を説明しています。

When HTTPS was rare, the lock icon drew attention to the additional protections provided by HTTPS. Today, this is no longer true, and HTTPS is the norm, not the exception, and we’ve been evolving Chrome accordingly.

HTTPSがまれだったころは、ロックアイコンがHTTPSによって提供される追加の保護に注意を促していました。今日、これはもはや真実ではなく、HTTPSは例外ではなく、普通であり、私たちはそれに合わせてChromeを進化させてきました。

Chromeではロックアイコンが「Tune」アイコンに置き換えられることになります。
Tune

新しいデザインは「中立的な指標」であると同時に、「Chromeではセキュリティがデフォルトの状態であるべきだ」ということを暗示しています。トグルやスイッチを連想させるもので、Googleはこの新しいアイコンを次のように評価しています:

  • "信頼できる"という印象を与えない
  • より明らかにクリックしやすい
  • 設定などの操作に共通するものである

もはや標準となってHTTPSが安全であるという印象を与えないことや、アイコンの変更によって「権限制御や追加のセキュリティ情報にアクセスしやすくなる」ということを重視してデザインされています。以前の調査では、ロックアイコンをクリックすることで、Webサイト毎の設定が表示されることをユーザーが理解していなという結果がでていたそうです。

Googleは2023年9月に公開されるChrome 117で新しいアイコンを導入する予定です。Chrome Canaryの最新版では、試験的フラグ「chrome://flags#chrome-refresh-2023」を有効にすることで実際に表示することができます。

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