Appleは2024年、iOSの新バージョン「iOS 18」をリリースすると予想されます。
iOS 18は例年通り、6月に開催されるWWDC 2024で発表され、直後に開発者向けベータが提供され、パブリックベータが7月に、9月に一般公開が行われると見込まれています。このiOS 18に搭載されると予想される新機能を9to5Macがまとめています。
この記事によると、iOS 18ではAI関連機能が大幅に強化される模様です。Appleは、ChatGPT、Google Bard、Microsoft CopilotのようなAIツールの突然の台頭に「足元をすくわれた」と伝えられており、同社は遅れを取り戻すため、iOS向けの新しい人工知能機能の開発に取り組んでいるそうです。
BloombergのMark Gurman氏は10月、AppleのAI 関連の目標を詳しく紹介しています。
- よりインテリジェントになり、大規模な言語モデル技術を組み込んだ、新しいAIシステムを利用できるSiriの刷新版。
- メッセージアプリにAIが統合され「質問に答え、文章を自動完成させる」ことができる。
- 「自動生成プレイリスト」を作成するApple Musicの新しいAI機能。
- KeynoteやPagesなどのiWorkアプリにジェネレーティブAIを統合。
- XcodeにジェネレーティブAI機能を追加し、開発者が 「より迅速に新しいアプリケーションを作成できるようにする」
これら全ての機能がiOS 18と連動するものではありませんが、開発チームに対してはiOS 18をAI機能で埋め尽くすようにという指令がでているそうです。
もう一つの注目の新機能はRCS(リッチ・コミュニケーション・サービス)のサポートです。RCSはSMSとMMSの後継サービスで、既読受信、タイピングインジケーター、高画質画像やビデオ送信サポートなど、さまざまな新機能が利用可能となります。通常のSMSとは異なり、Appleは10月にiPhoneでRCSを2024年後半にサポートすると発表しており、iOS 18で提供される可能性があります。
Bloombergは、iOS 18はここ数年でもっとも「野心的で魅力的」なアップデートだと評しています。AI関連機能以外にもさらなる新機能が追加されるのかは今のところ不明です。
