macOS Sonoma 14.4にアップデートしない方が良い4つの理由

2024年3月19日2024年3月20日

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Appleは3月7日(現地時間)、macOS Sonoma 14.4をリリースしました。

EU圏でデジタル市場法への対応が行われたiOSに比べて新機能は少なく、マイナーアップデートだと思われていましたが、これまでに多数の不具合が報告されています。

MacRumorsによると、macOS Sonoma 14.4でこれまでに報告された重大な不具合および回避策は以下の通りです。

モニターのUSBハブやポートの問題

macOS 14.4では、モニターに搭載されたUSBハブやUSBポートが正常に動作しなくなり、マウス、キーボード、その他の周辺機器が検出されなくなったという問題が報告されている。

「システム設定 > プライバシーとセキュリティ」で「アクセサリの接続を許可」を「新しいアクセサリの場合は確認」に変更することで問題が解消したとの報告あり。

Javaプロセスが予期せず終了する

Oracleから、macOS 14.4インストール後にJavaプロセスが「予期せず終了」する可能性があるとの発表があった(Appleシリコン搭載Mac)。Java 8からJDK 22の早期アクセスビルドまでのすべてのJavaバージョンに影響し、回避策は存在しない。OSアップデート前にシステムの完全なバックアップを取っていない限り、安定した構成に戻せない可能性がある。

Javaを使用しているJetBrainsのIDE(IntelliJ等)にも影響。

プリンタドライバが削除または破損する

macOS 14.4でプリンタドライバが削除/破損する問題が報告されている。ネットワーク経由での印刷操作の中核となるCUPSソフトウェアが削除され、特にHPのプリンターが影響を受けている。Microsoft DefenderやJAMFのモバイルデバイス管理ソフトウェアを使用しているなど、問題が発生する環境の正確な共通点は完全には明らかになっていない。

「システム設定 > プライバシーとセキュリティ」で特定のプロセスにフルアクセスを許可することで問題を回避できたとの報告もあり。

PACE/iLokで保護されたオーディオユニットプラグインのクラッシュ

iLokライセンスマネージャを含むPACE製品と、macOS 14.4が動作するApple製シリコンMacとの互換性の問題が報告されている。特にUniversal Audio製を含む、PACE/iLokによって保護された様々なメーカーのプラグインをLogic ProなどのホストDAWで使用した場合に発生する。

一時的にDAWとiLokライセンスマネージャアプリケーションをRosettaモードで実行するように設定することで、この問題を回避できる模様。