Microsoftは5月9日(現地時間)、「Start, Fresh — Redesigning the Windows Start menu for you」と題したブログ記事を公開し、Windows 11に導入予定の新しいスタートメニュー(上図)のデザインの舞台裏を共有しています。
新しいスタートメニューは現在、Windows Insiderプレビューでテストされていて、ユーザーのフィードバックをもとに調整が進められている段階です。
以下のような特徴を持っています:
- 統合ビュー: ピン留めアプリ、「おすすめ」、すべてのアプリ一覧を1つのスクロール可能なビューに統合。
- カスタマイズ性の向上: よく使うセクションの展開や不要なセクションの非表示が可能。
- スマートフォン連携: AndroidやiPhoneとの連携機能が強化され、スマホの通知や最近の連絡先が表示可能。
- ダイナミックレコメンデーション: 定期的に利用するファイルやアプリを、その時間帯に優先表示。
新しいスタートメニューは、すべてのアプリをトップレベルに配置し、カテゴリー別のグリッドビューを導入しています。スクロールを減らし、スマートフォンのような直感的な操作を実現し、アプリを素早く見つけられるように設計されています。
ユーザーの行動を学習し、リアルタイムでおすすめのアプリやファイルを表示する機能も搭載し、作業効率を向上。30年以上のWindowsの歴史を考慮し、既存のデザインを大幅に変更するのではなく、アップデートする形で改善しています。
Microsoftは300人以上のWindows 11ユーザーを対象に調査を実施し、デザインの方向性を決定しました。試行錯誤が行われていて、ボツになったスタートメニューのデザイン案も公開しています。
スタートメニューはWindowsの主要なUIコンポーネントとして多くのユーザーが注目している部分です。Microsoftがユーザーの意見をどのように取り入れてデザインを進めているのかが理解できる興味深い内容となっています。