
Windows 11 26H2が一般公開され、ISOを使ったクリーンインストールや、有効化パッケージによるアップグレードが可能になりました。既存のWindows 11 PCは基本的には26H2へアップグレードできるはずですが、SSE4.2やPopCntといったCPU命令セットをサポートしていない古いプロセッサが、24H2以降インストールできくなっている点には注意が必要かもしれません。
しかし今回、そんな状況を打破する新しいサードパーティ製ユーティリティ「POP4.2」が公開され、対応外CPUでも Windows 11 26H2をインストールできる可能性が広がっています。
POP4.2が解決するCPUチェックの壁
MicrosoftはWindows 11の起動時に、CPUがSSE4.2とPopCntを備えているかを厳密にチェックしています。これが満たされないと、インストールもアップグレードも拒否されてしまいます。
POP4.2の開発者は、Windowsカーネル(ntoskrnl.exe)を逆アセンブルし、CPU要件を検証する箇所を特定。チェックに使われる特定のバイト列を書き換えることで、SSE4.2がなくても起動できるようにする仕組みを実現しました。

具体的には、Windows内部でCPU機能を判定する「RtlDetectProcessorFeatures」関数の参照データを書き換え、SSE4.2のチェックをスキップさせているようです。Windows自体はほとんどのファイルでSSE4.2を必要としていないため、PopCnt(SSE4aの一部)があれば動作可能だとのことです。
Yes and no. While Windows 11 checks for both POPCNT and SSE4.2, it does not actually need SSE4.2 for 99% of its files, with only a few exceptions that can be worked around (read on). To enforce this, Microsoft uses the undocumented RtlDetectProcessorFeatures function and checks for requirements by reading data from .rdata. In kernel 26100.7171, this is at offset 00000001400088C0 and has the bytes 01 00 00 00 00 00 00 00 00 00 10 00 02 00 00 00 0D 00 00 00 in IDA. To defeat this, we simply flip that 0D to a 0C, telling Windows to effectively skip the check and continue booting.
Windows 11はPOPCNTとSSE4.2の両方をチェックしますが、実際には99%のファイルでSSE4.2を必要としていません。ごく一部の例外はありますが、それらは回避できます(後述)。このチェックを実行するために、Microsoftは非公開 RtlDetectProcessorFeatures関数を使い、.rdataセクション内のデータを参照してCPU要件を確認しています。カーネル 26100.7171 では、このデータは オフセット 00000001400088C0 にあり、IDA で見ると 01 00 00 00 00 00 00 00 00 00 10 00 02 00 00 00 0D 00 00 00というバイト列になっています。このチェックを回避する方法は非常にシンプルで、0D を 0C に書き換えるだけで、Windows に「チェックをスキップして起動を続行せよ」と指示できます。
実際に、SSE4.2を持たない古いAthlon IIやPhenom世代のCPUでWindows 11が起動している例も報告されています。
利用時の注意点と制限
便利なツールではあるものの、古いNvidia nForceチップセットではフリーズする可能性があり、Intel Core 2シリーズはSSE4a非対応のため利用不可など、いくつかの制限は存在します。動作はあくまで非公式であり、Microsoftのサポート対象外である点も要注意です。
GitHubには詳細な手順が掲載されており、動画チュートリアルも公開されていますが、自己責任で試す必要があります。
まとめ:古いPCを延命したいユーザーに朗報
Windows 11の要件は年々厳しくなっていますが、POP4.2の登場により、古いCPUでも最新の26H2を試せる道が開けました。公式サポート外ではあるものの、レガシー環境を活用したいユーザーにとっては大きな選択肢となりそうです。
[via Neowin]
