
Windows 11環境でのストレージ性能について、一般的には「NVMe SSDのほうがSATA SSDよりも圧倒的に速い」というイメージがあります。
しかし、Tom’s Hardwareが行った最新テストでは、実際のゲームプレイにおいては必ずしもそうではない場面が多いという驚きの結果が示されました。
SSD価格が高騰するなか、今後のハードウェアの購入の際に押さえておきたい情報となっています。
SATAとNVMe、ゲームでは「意外と互角」の場面が多い
テストでは、SATA III SSDとPCIe接続のNVMe SSDを複数のゲームタイトルで比較しています。結果として、Alan Wake 2やStarfieldのような重いタイトルでも、ロード時間や平均フレームレートに大きな差は出ませんでした。

広大なオープンワールドやレイトレーシングを多用するゲームであっても、ストレージ速度が体感差につながらないケースは意外と多く、最新の超高速NVMeでなくてもゲーム体験は十分成立することが今回のテストで見えてきました。
DirectStorage対応タイトルではNVMeが本領発揮
一方で、状況が一変するタイトルもあります。ForspokenやRatchet&Clank: Rift ApartのようにDirectStorageを採用しているゲームでは、NVMe SSDが明確に優位に立ちました。

特に注目すべきは平均値ではなく、1%lows(最低フレームレート付近)や99%ileの安定性です。ここでSATA SSDはNVMeに大きく差をつけられており、ゲームの滑らかさやカクつきの少なさに影響が出ています。
1% lowsはゲーム中のフレームのうち、下位1%のフレームレートを示します。読み込みが詰まった瞬間やテクスチャ展開が遅れた瞬間など、カクつきが発生しやすい場面の指標となります。99%ile は、99%のフレームがこの値以上で動いているという安定性の指標で、ここが高いほどゲームが滑らかでフレーム落ちが少ないということになります。
DirectStorage対応ゲームを快適に遊びたいならNVMe SSDが必須と言えそうです。
Windows 11の最適化とストレージ選びのポイント
Windows 11は汎用OSであり、ゲーム最適化のためにOS側の設定で体感速度を改善できる可能性あります。例えばスタートアップの整理や、Smart App Controlの導入が考えられ、ハードウェアだけでパフォーマンスが決まるわけではありません。
とはいえ、今回のテスト結果から導ける結論はシンプルです。
- 一般的なゲーム用途ならSATA SSDでも十分
- DirectStorage対応タイトルを重視するならNVMe SSDが有利
- 平均性能よりも安定性の差がゲーム体験に影響する
ストレージ選びは「何を遊ぶか」で最適解が変わるのかもしれません。
[via Neowin]
