さまざまなプログラミング言語やフレームワークのドキュメントをローカルで閲覧することができる開発者向けアプリ「Dash for iOS」がオープンソース化されました(公式ブログ)。
ソースコードはGitHubで公開され、ライセンスはGPL v3.0が採用されています。
アプリのビルド方法もGitHubに掲載されており、以下の手順でビルドできます。
- Xcodeをインストール
- Dash for iOSのソースコードをダウンロード
- Xcodeで"Dash iOS.xcworkspace"を開く
- Xcodeの設定で開発用のApple IDを登録
- プロジェクトの設定でBundle Identifierをユニークな文字列に変更し、Signing > TeamでApple IDを選択
- iPhone/iPadを接続
- CMD+Rで実行
以下実際にビルドしてシミュレーターで起動してみた画面です。
Xcode 8でビルドできることを確認しました。
今回のオープンソース化の背景には、ドキュメント検索アプリ「Dash」を開発するKapeliの開発者アカウントが、Appleによって停止されてしまった経緯があると思われます。Mac App Store経由をしなくても販売できるMac版と異なり、iOS版は今後の開発継続が困難とされていたためです。
オープンソース化された経緯がどうであり、人気アプリがどのような構造になっていたのか、iOS開発者ならば参考なる点が多いかもしれません。