クリップボードツールは普通過去にクリップボードに保存された内容を覚えておく履歴機能をメインにしたものが多いですが、「Charu3」の機能はそれにとどまりません。定型文のペースト、日付や時刻のペースト、ストックモード、テキストに対するマクロ機能など多くの便利な機能が搭載されています。本体の機能をプラグインで拡張することもできるのでやる気さえあればかなりいろいろなことができると思います。
実際に使って便利だった機能を紹介したいと思います。
■定型文のペースト
あらかじめHTML入力用の定型文が設定されています。項目を選択するだけで定型文を貼り付けることができます。
■テキストに対するマクロ機能
クリップボードに保存されているテキストや画面で選択されているテキストをマクロを使って操作できます。さらに画面に対してタブキーなどを送信することもできるので自動入力のような用途にも使うことができます。たとえば次のサンプルでは、"aaa"→[タブ]→"bbb"が送信されます。
ログイン画面のようにユーザー名入力欄とパスワード入力欄が並んでいるところで貼り付けを実行すると、ユーザー名に"aaa"が入力され、パスワード入力欄に"bbb"が入力されます。セキュリティ上重要なパスワードを保存することは勧められませんが開発時やテスト時には便利だと思います。
■ストックモード
たとえば次のようなテキストを一行ずつ他の場所に貼り付けないといけない場合を考えます。
東京
埼玉
千葉
普通「東京」をコピー→貼り付け、「埼玉」をコピー→貼り付け、「千葉」をコピー→貼り付けとなり貼り付け元と貼り付け先を何回もいったりきたりしないといけずめんどくさいことこの上ないです。
ストックモードを使うと、「東京」、「埼玉」、「千葉」の順にコピーし、三回貼り付ければ「東京」、「埼玉」、「千葉」の順に貼り付けることができるのです。ストックモードを使えばクリップモードの先入れ先出しを実現できます!!。FIFOです。
■まとめ
ストックモードなど目から鱗の機能はすばらしいです。テキストエディタに匹敵する豊富なマクロがいろいろなところで使えるようになるので、普段からクリップボードの貧弱さにいらいらしている全ての人にオススメです。