Mozillaが、Appleのプラットフォームルールの変更を見越し、iOS向けの非WebKit版Firefoxの開発に取り組んでいると、The Registerが報じています。
MozillaのGitHubリポジトリは、FirefoxのGeckoレンダリングエンジンのラッパーである「GeckoView」を参照する、iOS版Firefoxのコードが含まれている事が発見されています。
Appleの定めたApp Storeのルールでは、iOSとiPadOSで動作するブラウザアプリは、AppleのWebKitブラウザエンジンを使用する必要があります。このため、Geckoを使用したFirefoxは、現行のルールではリリースすることができません。
GeckoViewを参照するコードは、今後期待されるAppleのプラットフォームルールの変更を見越したものだと見込まれています。Mozillaの他にも、先週には、GoogleのChromiumチームがBlinkをベースにしたiOS用の新しいブラウザに取り組んでいることが明らかになっているからです。
最近では、バイデン政権による独占禁止法の監視が強化されており、、AppleはヨーロッパでサイドローディングやサードパーティーのApp Storeを可能にするための措置や、ブラウザエンジンの制限を取り払う準備をしていると噂されています。EUの法律により、早ければ来年にもルールの変更が強いられるようになるみこみで、米国、英国、オーストラリア、日本などの反トラスト法による圧力も強まっているとみこまれています。