Microsoftは現在、Windows 11 Version 22H2に対し「Moment」アップデートの提供を続けています。
2023年2月下旬に公開された「Moment 2」に続き、「Moment 3」のリリースが近づいており、Moment 3でもいくつかの新機能が追加予定です。
Windows 11 Moment 3アップデートのビルド番号は、22621.1776で(Release Previewチャンネルで提供済み)、リリース日は未定ながら、2023年5月下旬または6月上旬と見込まれています。
以下Moment 3に含まれる主な新機能をまとめてみました。
タスクバーと通知の改善
Windows 11で削除され、復活が最も望まれていた機能でもある、タスクバーの時計に「秒」を表示する機能が追加されます。
▲「設定 > 個人用設定 > タスクバー > タスクバーの動作」から、「システムトレイの時計に秒を表示する」をオンすると、時計に秒が表示されます(秒を表示すると電力消費が増加するとのことです)。
通知システムも改善され、ワンクリックで2要素認証コードをコピーできるボタンが追加されます。
タスクマネージャーの改良
タスクマネージャーでライブカーネルメモリーダンプがサポートされ、問題のトラブルシューティングのためのデータを収集する事が出来るようになりました。反応しないアプリケーションやその他の問題を調査する必要がある開発者のための機能です。
▲タスクマネージャーで「詳細」を選び、タスクを右クリックして表示されたメニューから「ライブカーネルメモリダンプファイルの作成」を選びます。
設定の改良
設定画面の改良もおこな割れています。
タッチキーボード
タッチキーボードの表示設定が改善されています。
▲「設定 > 時刻と言語 > 入力」に存在する「タッチキーボードを表示する」に、3つのオプションが追加されました。「常にオフ」「キーボードが接続されていない場合」「常に表示する」から選択することができます。
Content Adaptive Brightness Control (CABC)
CABCはノートパソコンやタブレットの省エネ機能です。画面のコンテンツに応じて輝度を下げたり上げたりすることで、バッテリー消耗を防ぐことができます。最新のアップデートでより細かくカスタマイズできるようになりました。
PrintScreenキーの変更
Windows 11 Moment 3ではPrintScreenキーの挙動を変更し、押した際にSnipping Toolを起動することができるようになっています。
▲「設定 > アクセシビリティ > キーボード」の「PrintScreenキーを使用してSnipping Toolを開く」ボタンでこの機能の有効・無効を切り替えることができます。
マルチタスク
Windows 11では、Alt+Tabを押したときや、またはスナップアシストを使用したときに、ブラウザのタブを表示することができます。Moment 3では表示するタブの数を、最新の20、5、3、表示しないから選ぶことができます。
クラウド管理機能の改善
設定画面にOneDriveのストレージを管理することができる機能が追加されました。
その他新機能
Moment 3ではその他、ウィジェットピッカー機能の改善や、アクセシビリティ機能の強化(ライブキャプションの日本語対応など)、多数の新機能が追加されています。
新機能の一覧はこちらで確認可能です。