MicrosoftはWindows 11で最小システム要件を変更しました。特にこれまであまり馴染みのなかったセキュリティモジュール「TPM」が必須となり、多くのユーザーの混乱を招いています。
先日公開されたWindows 11 Build 25905(Canaryビルド)では、このTPMの問題を解決するための、新しいTPMトラブルシューターの開発が進められていることがわかりました(Neowin)。
New in build 25905: a TPM troubleshooter is now available in Windows Security. Enabled by default like the 'unexpected usage' privacy features and repair installs through Windows Update. pic.twitter.com/Ys08YDUwYc
— PhantomOcean3 💙💛 (@PhantomOfEarth) July 12, 2023
Windowsセキュリティの画面でも「TPM情報を取得できません。お使いのデバイスの製造元にお問い合わせください」というようなエラーメッセージが表示された場合、ボタンをクリックしてトラブルシューターを起動し、エラーを解決することができるようになります(この機能は段階的に展開されていて全てのユーザーが使える状態ではありません)。
Windows 11のTPM要件は論争の的となっていますが、MicrosoftはTPM 2.0やVBS(仮想化ベースのセキュリティ)の利点を詳細に説明し、要件変更に対して理解を求めています。これらの機能によってシステムがどのように保護されるのかを示すデモ動画も公開されています。
Microsoftは今後のWindowsのリリースで、TPMのようなセキュリティモジュールをさらに活用する意向を示しており、Windows12でPlutonが必須になるとの噂も流れています。