ChatGPTを生み出したOpenAIの取締役会が共同設立者兼CEOのサム・アルトマン氏を解雇し、その後結局復帰することになったと報じられています。
混乱のさなか、OpenAIの最大のパートナーであるMicrosoftは、社内でAIチームを立ち上げるために、アルトマン氏を呼び寄せる意志を示し、OpenAIの従業員の多くが、アルトマン氏が解任されれば、会社を一斉に辞職するとの書簡に署名しました。
これらの動きによって、アルトマン氏がOpenAIに復帰することが決まったなか、The Vergeは、Microsoftの最高技術責任者兼AI部門EVPのケヴィン・スコット氏の社内メモを掲載しています。
スコット氏のメモの内容は以下の通りです。
We will continue to support our colleagues at OpenAl and the phenomenal work they’ve been doing alongside us in service of that mission. As we have for these past 4+ years, we look forward to continuing our work with Sam and his team.
我々は、OpenAIの同僚と、彼らがその使命のために我々とともに行ってきた驚異的な仕事をサポートし続ける。過去4年以上にわたってそうしてきたように、我々はサムと彼のチームと仕事を続けていくことを楽しみにしている。
同氏はまた、MicrosoftとOpenAIがこの混乱した時期に新製品を発表したことにも言及しています。MicrosoftはOrca 2言語モデルを発表し、OpenAIは無料ユーザー全員に音声ChatCPTサポートを提供したのです。
Microsoftのティア・ナデラCEOも自身のXアカウントで、OpenAIの従業員に対して 「皆さんの決意と日々の仕事に対して」感謝の意を示しています。
At the end of the day, the greatest privilege of my job is working with people who are driven by mission. These last 5 days, I saw people across OpenAI remaining calm and resolute in driving their mission despite all that was happening around them. And I saw people across…
— Satya Nadella (@satyanadella) November 22, 2023
一日の終わりに、私の仕事の最大の特権は、使命に突き動かされている人々と働くことです。この5日間、私はOpenAIの人々が、周囲で起こっているすべてのことにもかかわらず、冷静かつ断固とした態度でミッションを推進しているのを見ました。そして、Microsoft全体の人々が、私たちの使命に集中し、顧客やパートナーに奉仕し、あらゆる方法で支援するために立ち上がる姿を見ました。これこそ、感謝祭の休暇を迎えるにあたり、私が特に感謝していることです。AIを安全かつ責任を持って発展させ、その恩恵を全人類に行き渡らせるために、皆さんが日々行っている仕事とその決意に感謝します。
Bingチャットや各種のCopilotなど、AI技術は現在のMicrosoftにとって不可欠な技術であり、今後もOpenAIとの緊密な関係が続いていくことになりそうです。
[via Neowin]