ベンチマークツール「Geekbench」を開発したPrimate Labsが、Geekbench ML 0.6プレビュー版を公開しました(Geekbench Blog)。最新版で、iOSやAndroidといったモバイル環境だけではなく、macOS、Windows、Linuxなどのデスクトップ環境をサポートしています。
Primate Labsは新機能について以下のように説明しています。
AI and ML-related workflows aren’t just confined to mobile, and hardware architecture on desktop and laptop devices is changing to accommodate this shift in computing. With this latest 0.6 preview, Geekbench ML now supports Windows, macOS, and Linux. This means you’ll be able to see how machine learning-powered tasks run on your desktop, laptop, or even a server — whether it has new AI-specific hardware or not. And, as always, our models and data sets are identical across all supported platforms, making scores comparable.
AIとML関連のワークフローはモバイルだけに限定されるものではなく、デスクトップとラップトップ・デバイスのハードウェア・アーキテクチャは、このコンピューティングのシフトに対応するために変化しています。この最新の0.6プレビューで、Geekbench MLはWindows、macOS、Linuxをサポートするようになりました。つまり、新しいAI専用ハードウェアを搭載しているかどうかに関わらず、デスクトップ、ラップトップ、あるいはサーバ上で機械学習タスクがどのように実行されるかを見ることができます。そして、いつものように、私たちのモデルとデータセットは、サポートされているすべてのプラットフォームで同一であり、スコアを比較することができます。
最新版では、新しく改良されたフレームワークが導入され、例えば、iOSとmacOSでは、Core ML直接利用し、CPU、GPU、Neural Engine上でモデルが実行されるようになっています。
また、新しいワークロードとして、ソフトウェア支援によるポートレートモードの写真効果に関連する機能を反映するDepth Estimation、ある画像を別の画像のスタイルに変換する能力を測定するStyle Transfer、AIによる画像アップスケーリングを評価するImage Super-Resolutionが追加されています。
Geekbench ML 0.6はプレビューリリースであるため、version 0.6のスコアを0.5等以前のバージョンのスコアと直接比較することはできません。Primate Labsは、2024年中に1.0のリリースを目指しています。
Geekbench MLはApp StoreとGoogle Play Storeで入手可能であるほか、macOS、Windows、Linux用のプレビュー版をウェブサイトからダウンロード可能です。