Juliaプロジェクトは12月27日、プログラミング言語「Julia」の新バージョン1.10をリリースしました(公式ブログ)。3つのベータ版と3つのリリース候補を経て超えた正式版で、多数の新機能が追加されています。
Julia 1.10ではJuliaで書かれた新しいパーサーが追加されました。Schemeで書かれていたデフォルトのパーサーが置き換えられ、解析時のパフォーマンスが改善されたほか、詳細なエラーメッセージの表示も可能となっています。
その他、パッケージのロード時間の改善や、スタックトレース描画の改善、並列ガベージコレクションの導入、TracyとIntel VTune ITTAPIプロファイリングの統合、 LLVM 15へのアップグレード、Linux AArch64 の安定性の向上、システムイメージとパッケージイメージの並列ネイティブコード生成、並列プリコンパイル時の競合回避などさまざまな新機能が追加されています。
変更点の詳細はNEWSファイルで確認可能です。
最新版のソースコードや実行ファイルは公式サイトからダウンロード可能です。