Microsoftは現在、ChromiumベースのWebブラウザ「Microsoft Edge」を導入し、圧倒的王者である「Google Chrome」と激しいシェア争いを繰り広げています。
特にWindowsプラットフォームでは、デフォルトブラウザへのMicrosoft Edgeの採用や、既存のChromeユーザーをEdgeユーザーに転向させるためのさまざまな作戦が行われているなか、Windows 11のMicrosoft Edge Canaryビルドで、ブラウザの使用状況を追跡するための新しいアイデアが模索されていることがわかりました。
Windows Latestは、EdgeのCanaryビルドの中に、ユーザーの行動やブラウザの使用状況に影響を与えると思われる内部機能への言及がいくつか含まれていることを発見しています。
例えば、msNurturingFeatureChromePBTriggerへの参照は、Chromeのプライベートブラウジングのトリガーに関連しているようで、Chromeのプライベートブラウジングを使用しているユーザーに、Edgeを使用するよう促すために使われている可能性があると思われます。
また、msNurturingFeatureEdgeBrowserUsageLessThanThresholdPolicyManagerTriggerは、Edgeの使用率が特定のしきい値を下回ったときに有効になる内部メトリックである可能性を示唆しています。
msRewardsOpenActionCenterOnChromeDownloadThankyouは、Chromeをダウンロードしたときに表示されるEdgeまたは、Microsoft Rewards関連のポップアップに関連している可能性があると考えられます。
その他にも、「ChromeではなくEdgeを使おう」キャンペーンに関する言及がいくつか発見されています。
- msChromePBDetectionEdgeUsageLessThanFiftyTrigger: Chromeのプライベートブラウジングが使用されているときに、Edgeの使用率が50%未満の場合にアクティブになる。
- msNurturingFeatureBrowserLaunchCooldownTrigger: 使用量を管理するためにブラウザを開く頻度を制限する機能。
- msNurturingFeatureChromeBrowserUsageGreaterThanThresholdTrigger: ポリシー マネージャーのトリガーと似ているが、特にChromeの使用率が高い場合にアクティブになり、Edgeを促進する。
- msNurturingFeatureEdgeBrowserUsageLessThanThresholdTrigger: Edgeの使用率が低いときにアクティブになり、より頻繁な使用を促す。
- msNurturingFeatureNonMVUUserTrigger: 頻繁に使用しないユーザーをターゲットにする。
- msNurturingFeatureTotalBrowserUsageGreaterThanThreshold: ブラウザ全体の使用率が高い場合のもう一つのトリガー。
これらの参照は内部テストに使われていると予測されており、Microsoftはこれらの機能を使ってデータを収集し、Windows 11でEdgeやChromeの使用状況をよく深く理解し、新しいEdge関連のバナーを表示したり、実験するために役立てることできるとが考えられます。