The PostgreSQL Global Development Groupは9月26日(現地時間)、オープンソースのデータベースソフト「PostgreSQL」の最新版「PostgreSQL 17」をリリースしました(公式ブログ)。
PostgreSQL 17では、VACUUMのメモリ管理実装の全面的な見直しや、ストレージアクセスの最適化、高並行処理ワークロードに対する改善、大量データの読み込みやエクスポートの高速化、インデックスに対するクエリ実行の改善など、全体的なパフォーマンス向上が行われています。その他、JSON_TABLEコマンドの追加や、高可用性ワークロードやメジャーバージョンアップの管理を簡素化する論理レプリケーションの強化も行われています。
具体的には、Intelによって開発された拡張命令AVX-512に最適化されたbit_count()関数を提供し、問い合わせ性能を最大4倍向上させるSIMDに最適化されたJSONエスケープをサポートします。
VACUUM用の新しい内部メモリ構造により、メモリ消費量は最大20倍少なくなり、I/Oレイヤの改良によりライトアヘッドログ(WAL)処理が強化され、高並行処理ワークロードワークロードの書き込みスループットが最大2倍向上しています。
その他、JSON_TABLEのサポート、新しいMERGE機能、新しい照合順序プロバイダ、pg_basebackupによる増分バックアップのサポートなど、さまざまな新機能の追加や改良が行われています。
PostgreSQL 17の新機能の詳細はリリースノートでも確認できます。
