Rustで作られたオペレーティングシステム「Redox OS」がRISC-Vをサポートし、QEMUやNeovimも動作するようになるかも

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Rustで作られたUnixライクなオペレーティングシステム「Redox」の2024年9月版の作業レポートが公開され、さまざまな改良が行われていることがわかりました(Phoronix)。

まずカーネルの変更点として、パニックトレース処理の改善や、CPU固有のコードのサイズ縮小、時間精度の改善、POSIXシグナルの動作改善などがあげられています。

  • Andrey Turkin improved the panic stack trace handling and fixed some bugs
  • Andrey fixed the RISC-V memory paging code in the rmm crate
  • Andrey reduced the size of some CPU-specific code, simplifying portability to new CPU types and reducing the maintenance cost
  • The time precision and reliability of TSC was improved
  • 4lDO2 reimplemented a scheme-related TLB optimization, that was temporarily removed as a result of a fix for a scheme bug prior to 0.9.0.
  • 4lDO2’s queued POSIX signals work was merged
  • 4lDO2 fixed the bump allocator initialization
  • Andrey Turkin updated the fdt library to the latest version
  • A panic on dirent was fixed

USB xHCIの作業は引き続き行われていて、規格と実際のハードウェアの動作の両方に準拠させるための試みが続けられています。

libc、glibc、muslの代替ライブラリとなる「Relibc」では、リアルタイムPOSIXシグナルのマージサポート、エンディアン関数のサポート、Linuxシステムコールにより近いポーリング動作、その他の変更が行われています。

また、Redox OSのRISC-Vへの移植が開始され、Redoxツールチェインに改良が提出されました。QEMUやNeovimといった人気ソフトウェアもRedox OSに移植される予定です。

なお9月には、多数の改良が加えられたRedox OS 0.9がリリースされています。詳細はこちらで確認可能です。

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