JetBrainsは9月2日(現地時間)、Ruby/Rails向けのIDE「RubyMine」が、非商用利用に限り無料で使えるようになったことを発表しました。これは、学習者やオープンソース貢献者、趣味で開発を楽しむ人々にとって大きな朗報といえそうです。
これまで、一部のJetBrains製品(WebStormやRustRoverなど)で導入されていた「非商用無料ライセンス」が、RubyMineにも拡大した形となります。商用利用には従来通りのライセンスが必要ですが、非商用であればフル機能のIDEが無料で使えるようになります。
JetBrainsは、「良いツールが良い成果を生む」と考え、Rubyコミュニティの声に耳を傾けてきました。今回の無料化は、Rubyエコシステムへの貢献を促進し、誰もが自信を持ってコードを書ける環境を整えるための取り組みだとされています。
非商用利用は以下のような活動が対象となります:
- Ruby/Railsの学習や独学
- 商業的利益を伴わないオープンソース開発
- 技術ブログやチュートリアルなどのコンテンツ制作
- 趣味でのアプリ開発
これ以外の商用プロジェクトに関わる場合は有料ライセンスが必要です。なお無料ライセンスでは、匿名の使用統計が収集されオプトアウトすることはできません。ライセンスは1年ごとに更新されますが、6ヶ月以上未使用の場合は自動更新されません(その場合も再取得は可能)。RubyMine 2025.2.1以降のバージョンが必要です。
RubyMine非商用版のはじめ方
非商用利用を始めるには、RubyMineをインストールした後、起動時に「非商用利用」を選択し、JetBrainsアカウントでログインするだけです。すでに試用版や有料ライセンスを使っている場合でも、IDE内から切り替え可能です。
この発表は、Rubyコミュニティにとって大きな追い風となるかもしれません。RubyMineが趣味やオープンソースプロジェクトでこれまで以上に活用されることになりそうです。