「Windows 10延命の代償」〜企業に最大73億ドルの追加負担〜

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2025年10月14日、Windows 10のサポートが正式に終了します。しかし、世界ではまだ1億2,100万台以上のWindows 10搭載PCが稼働していると推定されており、企業や公共機関にとっては延命の選択が高額な代償を伴う可能性があります。

Nexthink社は、Windows 10の延長サポートに企業が支払う総額は最大73億ドルに達する可能性があると推定しています。この金額は、延長サポートの初年度費用が1台あたり61ドルで、企業向けWindowsデバイスが約4億2,000万台存在することから導きだされています。

目次

Windows 11への移行は"改善"なのか?

企業環境でWindows 11への移行が進まない理由として、Windows 11の不安定さが挙げられています。Windows 11は新機能やAIツール(Copilotなど)を備えた魅力的なOSですが、現時点でも、Windows 10よりクラッシュ率や強制再起動率が高いというデータも示されています。

クラッシュ率:1.2% vs 0.6% 再起動率:9.9% vs 8.5%(前者がWindows 11)

この不安定さはOSそのものよりも、ハードウェアの互換性やドライバ、展開方法に起因することが多く、IT部門が十分な準備なしに移行を進めると、従業員の体験が悪化するリスクがあると指摘されています。

まとめ

スムーズな移行のためには、残存するWindows 10端末の特定や、Windows 11への対応可否の評価、サポート終了後のIT負荷増加への備えなどが必要となります。また従業員への新機能(Copilot、マルチタスク強化、UI改善など)の活用支援も重要となります。

Windows 10のサポート終了は、単なるアップグレードのタイミングではなく、企業文化やIT戦略を見直す契機でもあります。延長サポートという選択肢は、短期的な安心をもたらす一方で、長期的にはコストの増加や、体験・セキュリティの面で新たな課題を生む可能性があります。

[via BetaNews]

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