Windows 11で提供されている 「Appleデバイス」アプリ を利用し、iPhoneやiPadをアップデート・復元しようとした際に、エラー「1109 (06b4.0000)」 が発生するケースが相次いで報告されていることがわかりました。
RedditやApple Communityなど海外ユーザーコミュニティで、同様の事例が多数投稿されており、アプリ固有の不具合が強く疑われています。
この問題は主に以下の条件で発生しています。
-
環境: Windows 11 + Appleデバイスアプリ
-
操作: iOS/iPadOSのアップデートや復元を実行
-
結果: 「1109 (06b4.0000)」エラーが表示され、処理が中断される
同じiPhoneやiPadをWindows 10上のiTunes、あるいは macOSのFinderに接続すると問題なく処理が完了したという報告も多い模様です。
原因は「Appleデバイス」アプリ?
Appleデバイスアプリは2023年に公開された比較的新しいソフトウェアで、iTunes for Windowsの後継としてWindows向けに提供されています。
Appleから公式な声明は現時点で出ていませんが、ユーザー報告を見る限り、アップデートや復元に関わる処理の互換性が十分ではない可能性があると予想されています。アプリになんらかの不具合があるのではないかと見込まれています。
Appleデバイスアプリは、Microsoft Storeから導入可能ですが、今のところ評価は低く「復元に失敗する」とのコメントも寄せられています。
回避策
ユーザーコミュニティで有効とされている回避方法は以下の通りです。
-
旧iTunesを利用する
Apple公式サイトから配布されているWindows版iTunesを使うと、アップデート/復元が成功するケースが多い。 -
別環境で実行する
Windows 10やmacOSのFinderを利用すると正常に処理できたという報告がある。 -
アプリのアップデートを待つ
AppleデバイスアプリはMicrosoft Store経由で更新されるため、今後の修正版リリースによって解消される可能性がある。
なお、iOSやiPadOSの通常アップデートは、基本的に iPhone/iPad本体の「設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート」から直接実行できます。この方法であれば、PCを経由せずに更新できるため、今回の「Appleデバイス」アプリの不具合には影響されません。
PC経由が必要となるのは以下のようなケースに限られます。
- 端末が起動できず、リカバリーモードに入っている場合
- ストレージ不足で本体からの更新が難しい場合
- IPSWファイルを使った特殊なアップデート/復元を行う場合
これ以外の場合、AppleデバイスアプリやiTunes、Finderを使わず直接アップデートするのが最も簡単です。
まとめ
現状、Windows 11で「Appleデバイス」アプリを利用してiPhone/iPadをアップデート・復元しようとするとエラーに遭遇するリスクが高い模様です。通常のOSアップデートについては iPhone/iPad本体で直接行うのが最も安全かつ確実 で、あえてPCを経由する必要は薄いと考えられます。復元や特殊ケースでPCを利用する場合は、当面は 旧iTunes または macOS を利用するのが無難といえます。
Appleが修正版を提供するまで、Windows 11ユーザーは注意が必要です。
参考リンク