Windows 10のサポート終了が迫るなか、「次はどのOSに乗り換えるべきか?」と悩んでいるユーザーの方は多いかもしれません。そんな中、ミニマルで美しいLinuxベースのデスクトップOS「elementary OS」の最新バージョン8.0.2が公開されました(公式Blog)。
elementary OSは、macOS風の洗練されたミニマルなUIが特徴で、初心者でも直感的に操作することができます。Linuxベースで堅牢かつ軽量なため、古いPCでも快適に動作します。無料(任意の寄付)で使用することができ、Windows 10からの乗り換え先としても有力です。
elementary OS 8.0.2の主なアップデート内容
elementary OS 8.0.2では、アクセシビリティの強化が行われています。スクリーンリーダーが改良され、パスワード品質の音声フィードバックが追加されました。インストーラーと初期設定画面が常に中央に表示されるように改善され、キーボードレイアウト検出の精度も向上しています。
Musicアプリの改良も行われ、大規模プレイリストでも快適に操作できるよう、キュー管理が改善されました。トラック名検索、再生履歴の保存・復元が可能となり、ショートカットキーも追加(Ctrl + O、Ctrl + Q)されています。アルバムアートがメディアコントロールに表示されるようになりました。
Terminalの使いやすさも向上し、ウィンドウフォーカスや貼り付け時の改行・表示バグが修正されています。また、特定のディスプレイサイズで発生していたウィンドウサイズ異常も解消しています。
Linux 6.14を搭載しハードウェア対応も強化されました。ゲーム時のパフォーマンスの向上や、電力消費の削減、セキュリティ強化が実現しています。ゲームパッド、Wi-Fi、マイクなど新しい周辺機器への対応も拡充しています。
乗り換えは意外と簡単。まずは「ライブ起動」で体験を
elementary OS 8.0.2は公式サイトから「支払いは任意」で入手可能です。寄付すれば、リリース候補版を先行入手できる特典もあります。
Windows 10の終焉が近づく今、elementary OSは「美しく、軽く、安心して使える」新たなOSとして、静かに注目を集めています。乗り換え先に迷っているなら、まずはelementary OSを試してみてはいかがでしょうか。
なお、elementary OSはUSBメモリから起動して試せる「ライブモード」を提供しており、インストール前に実際の操作感を確認できます。これは、Windowsユーザーが安心して移行できる大きなメリットです。