【解説】MicrosoftがEEAでWindows 10 ESUの要件を一部緩和するもMicrosoftアカウントは必須のまま

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2025年10月にWindows 10のサポートが終了を迎えるなか、Microsoftは個人向けに1年間の「ESU(拡張セキュリティ更新)」を提供する予定です。

ESUを無料で利用するには、Microsoftアカウントでログインし、OneDriveやWindows Backupを使ったクラウドバックアップを有効にする必要があるとされていますが、EU(正確には欧州経済領域=EEA)では後者の条件が撤廃されたことがわかりました。

ただし一部メディアが報道したように、完全に無料で提供されるわけではなく、Microsoftアカウントは依然として必須のままのようです。

この変更を踏まえるとESUの提供条件は次の通りとなります:

要件 米国など 欧州経済領域(EEA)
Microsoftアカウント 必須 必須
OneDrive同期 必須 不要
Windows Backupアプリ 必須 不要
Microsoft Rewardsでの取得 利用可能 利用不可

今回の報道は、欧州の消費者団体「EuroConsumers」が「ESUの要件が撤廃された」と発表したことが発端となっています。ここから、一部メディアは「Microsoftアカウントが不要になった」と報じましたが、Windows LatestがMicrosoftに直接確認したところ、Microsoftアカウントは依然として必要だというコメントを得たとのこと。

EUでは、Microsoftアカウントでサインインすれば、追加費用なしでESUを受け取ることができるものの、60日間サインインしないと更新が停止します。一方30ドルの有料プランを使用した場合、一度Microsoftアカウントで登録すれば、以降はローカルアカウントでも利用可能です。

なお、地域設定をEUに変更すれば、OneDrive同期などの要件を回避できる可能性はあるものの、Microsoftはこの方法を推奨していません。EUでは、Microsoft Rewardsによる取得ができなくなった点も注意が必要です。

目次

編集後記

今回の要件変更は、EUユーザー向けのものであるため日本を含めそれ以外の地域のユーザーにとっては影響はありません。ただしEUSの提供条件が変更されたという報道を誤解する可能性はあるため注意が必要です。

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