PostgreSQL 18がリリース。性能・開発体験・セキュリティが大幅進化

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PostgreSQL Global Development Groupは9月25日(現地時間)、オープンソースデータベースの最新版「PostgreSQL 18」を正式にリリースしました。約30年にわたる開発の集大成とも言える今回のアップデートでは、パフォーマンス、開発者体験、セキュリティ、運用性のすべてにおいて大きな進化が見られます。

まず、パフォーマンスの強化に関しては、新しい非同期I/O(AIO)サブシステムにより、ストレージ読み込みが最大3倍高速化しています。シーケンシャルスキャンやVACUUMなど複数の操作が並列処理可能になり、新パラメータio_methodによって、挙動を柔軟に制御可能になっています。

アップグレードをスムーズに実行するための改良として、メジャーバージョンアップ時に統計情報を保持できるようになり、移行後すぐに最適なクエリ性能を発揮できるようになりました。pg_upgrade が高速化し、並列処理やディレクトリのスワップ機能も追加されています。

クエリ最適化とインデックスの改善も行われています。「スキップスキャン」により複雑なWHERE句でもインデックス活用が可能になり、OR条件のクエリもインデックス利用で高速化できるようになっています。GINインデックスの並列構築に対応し、大規模データでも効率的に動作します。

開発者向けの新機能としては、クエリ時に値を計算することで、ストレージが不要な仮想生成カラムや、タイムスタンプ順のUUID生成が可能なuuidv7()RETURNING句で、OLD/NEW 両方の値を取得可能になる変更などがあります。

その他、OAuth 2.0認証への対応や、FIPSモードの検証、TLS 1.3の暗号スイート設定、VACUUMの改善、EXPLAIN ANALYZEや、pg_stat_all_tablesへの統計情報の追加などさまざまな変更が行われています。

目次

まとめ

PostgreSQL 18は、単なる性能向上にとどまらず、開発者・運用者・エンドユーザーそれぞれの視点で「使いやすさ」と「信頼性」を高めるアップデートとなっています。特に、アップグレード後の即時パフォーマンス回復やOAuth対応は、企業利用において大きな安心材料となるでしょう。詳細は公式リリースページで確認可能です。

タイトル PostgreSQL
公式サイト https://www.postgresql.org/
ソフトアンテナ https://softantenna.com/softwares/1990-postgresql
説明 人気のあるフリーDB。
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