Windows 11の暗号化が劇的高速化。CPU負荷70%削減の新BitLockerとは

[PR]記事内のアフィリエイトリンクから収入を得る場合があります
  • URLをコピーしました!

Pexels photo 706500

Windows 11の重要機能であるディスク暗号化機能「BitLocker」が、近い将来大幅に高速化される見込みです。Microsoftが発表した新技術「ハードウェア・アクセラレーテッド BitLocker」により、従来のCPU依存型暗号化のボトルネックが解消され、ストレージ性能とバッテリー効率が大きく向上します(Neowin)。

従来のBitLockerは、暗号化処理をCPUで行うため、NVMe SSDの高速化に追いつけず、CPU負荷が増大し、体感速度が低下するという問題がありました。

Microsoftはこの課題を解決するため、次世代SoCやCPUに搭載される専用エンジンを活用し、暗号化処理をオフロードする仕組みを導入します。CPUではなく専用の暗号エンジンが処理を担当(暗号処理のオフロード)することにより、CPU負荷が平均70%削減されるだけでなく、BitLockerの鍵をCPUやメモリに露出させず、より安全に保管できるようになります。

ソフトウェアBitLockerとハードウェアBitLockerを比較した画像:

ハードウェアアクセラレーション方式はシーケンシャル読み書きやランダム読み書きといったストレージ操作で、あらゆる面でソフトウェア方式を上回り、CPUサイクルの削減によりBitLockerを無効にした状態とほぼ同等のパフォーマンスを発揮します。CPUサイクルの節約がPCのバッテリー駆動時間の向上にも寄与します。

目次

CrystalDiskMarkでも効果が確認!

上記動画に示されているCrystalDiskMarkを使った比較では、読み込み速度が約2.3倍、書き込み速度が約2.3倍に向上しています。

  • 読み込み:1632MB/s → 3746MB/s
  • 書き込み:1513MB/s → 3530MB/s

暗号化していない状態に近いパフォーマンスを実現しており、「BitLockerをオンにすると遅くなる」という常識が覆されるレベルです。

まとめ

「ハードウェア・アクセラレーテッド BitLocker」に最初に対応するのは Intel vPro + Core Ultra Series 3 搭載PCです。Windows 11 24H2以降が必要で、今後、より多くの「対応可能なPC」に展開される予定です。新技術の詳細はこちらで確認可能です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次