PSDファイルをGit/ GitHubで管理しても、差分が確認できず不便に思うことがあります。これは、PSDファイルがバイナリファイルなので、ファイルの変更箇所をdiffツールで表示することができないためです。
「psdiff」はこの不便さを改善するためのツール。Git hookとして動作し、commitごとにPSDファイルから画像を生成 (PSD.rbを使ってみるみたい)。画像の差分を表示することで、元のPSDファイルのどこが変更されたか確認できるようになります。
使ってみよう
自分のgitリポジトリ内部で、以下を実行します。PSD.rbを使っているためRubyが必要です。
bash <(curl -sSL https://raw.github.com/filp/psdiff/master/install.sh)
後は、psdファイルを追加してコミットするだけ。
[sora@maroon] $ git add . [sora@maroon] $ git commit -m "changes" psdiff: created 1.psd.png [master 8b203eb] changes 2 files changed, 0 insertions(+), 0 deletions(-) [sora@maroon] $ ls -l total 7648 -rw-r--r-- 1 sora staff 3335797 2 24 10:42 1.psd -rw-r--r-- 1 sora staff 577422 2 24 10:43 1.psd.png
「1.psd」から「1.psd.png」が自動的に作られました。
GitHubにpushすると、画像diffツールで変更点を表示することができます(デモ)。
まとめ
巨大PSDファイルをGitHubにコミットするのは推奨されないため、実験的なコンセプトで位置づけられていますが、おもしろい試みです(GitHubクローンを使って、内部で使うシステムならば問題ないかも)。
PDFファイルの見た目の違いしか確認できない(内部的な変更はわからない)という限界もありますが、PSD.rbの活用例としても興味深いです。