GitHubが鋭意開発中の新世代テキストエディタ「Atom」が完全にオープンソースとして公開されることが明らかになりました(公式ブログ、Hacker News、Reddit)。
ブログによるとAtomはMITライセンスで公開され、Atom Core、Atom Package Manger、Atom Shellなど、これまで非公開だったAtomを構成する主要なモジュールがすでにGitHubにて公開されています。
それぞれのモジュールの役割は以下の通り。
- Atom Core: パッケージとして提供されないアプリケーションのソースコードを含む。ビルドシステム、グローバルな環境設定、ワークスペース、ペイン、テキストエディターコンポーネントなど。
- Atom Package Manager: atmはAtomパッケージを公開、インストールするためのクライアントライブラリとコマンドラインユーティリティ。
- Atom Shell: JavaScript、HTML、CSSをを使ってデスクトップアプリケーションを作成するためのフレームワーク。ChromiumとNode.jsを基礎としたもの。
Atomのビルド方法
ソースコードのビルド方法はAtom Coreに詳しいです。Macの場合、OS X 10.8以降、node.js v0.10.x、Xcodeが必要で、以下のコマンドでビルドできるようです
git clone https://github.com/atom/atom cd atom script/build # Creates application at /Applications/Atom.app
他、Linux/Windowsの環境でビルドする方法も記載されています。
オープンソース化で成功するか
バージョン1.0に到達するために、今後数ヶ月はパフォーマンスの改良、APIの安定化、LinuxとWindowsリリースに取り組むということです。
Atomはベータ版リリース時に完全なオープンソースではないことが判明し、失望する声が多く聞かれました。今回の発表はその声に答える形でのオープンソース化かもしれません。方針転換でさらに注目を浴びる存在になることは間違いないと思います。
Mac版はいつの間にかだれでもダウンロードできるようになっているので、試してみたい方もどうぞ。
バージョンは「0.71.0」でした。