Raspberry Pi Foundationは本日、人気のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi」の新モデル「Raspberry Pi Model B+」を発表しました(公式ブログ、BetaNews、Hacker News、ITPro)。
Raspberry PiはLinuxを動かすことができ、電子工作などにも活用できる人気の低価格コンピューター。新モデル「Raspberry Pi Model B+」は、現行の「Model B」の最終パワーアップ版という位置づけで、ベースとなる部分は同じ。価格も35ドルのままに押さえられています。
同じところ/異なるところ
raspberrypiaustralia.com.auに、現行モデルModel Bと、Model B+の違いがまとめられていました。
同じところ
- Broadcom BCM2835チップセット
- 512MB RAM
- フルサイズのHDMIポート
- 10/100 Ethernetポート
- CSIカメラポートとDSIディスプレイポート
- micros USBによる電源供給
異なるところ
- USBポートが4つに増えた
- GPIOポートが26ピンから40ピンに拡張。最初の26ピンはModel Bと同じで後方互換性あり
- SDカードスロットではなくMicro SDスロットを採用
- 電源管理の拡張。4つのUSBポートに1.2AMPを供給可能。消費電力が750mAから650mAに減少
- ステレオオーディオとCompositeビデオ出力のための4端子ジャック
注意点としてModel Bとはレイアウトが異なっているのでケースやドーターボードがフィットしない可能性があるとのこと。
Raspberry Pi互換機を迎撃?
SDカードスロットの変更や、電源周りの強化など、Raspberry Pi Model Bの弱点を堅実に改良してきた印象があります。最近はRaspberry PiのライバルとなるHummingBoardのようなコンピューターも登場し、Raspberry Pi苦戦かと思われていましたが、Raspberry Pi Model B+の登場で再度状況が変わるかもしれません。
個人的にはあえて「Raspberry Pi Model B+」という名前をつけていることから、近々新プロセッサを搭載した「Raspberry Pi 2」がでるのはと勘ぐってしまいましたが、はたして…?