Googleが提唱する新しいデザインガイドライン「Material Design」をデスクトップシェルやアプリケーションに適用したLinuxベースの新OS「Quantum OS」の開発プロジェクトが立ち上がっています(Hacker News)。
上が現在開発中のデスクトップシェルの画面。ウィンドウやタスクバーなどがマテリアルデザイン風のデザインになっていることが分かります。
公式サイトによると、Quantum OSのデスクトップシェルは、Qt 5とQMLを使って実装し、アプリケーションもMaterial Designを実装する独自のQML UIツールキットを使って構築することを目標としているということ。
ベースは既存のLinuxディストリビューションなので、Quantum OSという名前が付いていますが、新UIの提供を目的としたプロジェクトであることがわかります。
クロスプラットフォームのUIフレームワーク
Material Designを実装する独自のUIフレームワークはQtと同じくクロスプラットフォームで、OS X / Windows / その他Linuxでも動作可能。将来的にはwebアプリへの応用も計画されています。
ベースとなるLinuxはArch/Ubuntuが予定されており、将来的にWaylandをサポートするLinuxディストリビューションに(パッチを当てることなく)インストールするだけで利用可能になることを目指しているということ。
現段階での成果物もGitHubにて公開されています。
Hacker Newsでも、Material Designがモバイルデバイス以外で有効かどうかなど熱い議論がかわされていました。洗練されたUIを持つLinuxベースのOSといえば、Elementary OSなんかも有名ですが、Quantum OSも完成が楽しみなプロジェクトですね。