Macの開発環境構築を自動化する上の困難な問題の一つとして、Mac App Storeのアプリをどうやってインストールするかということがあげられるかもしれません。Homebrew CaskでインストールできないMac App Storeのアプリがどうしても存在するためです。
本日紹介する「mas-cli」はMac App Storeのシンプルなインターフェイスを提供するコマンドラインアプリです。うまく利用すれば開発環境構築自動化などで便利に利用できそうなツールです。
目次
インストール
Homebrewユーザーならば「brew install argon/mas/mas」でインストール可能です。もしくはGitHub Releasesからmas-cli.zipをダウンロードすることもできます。
使用方法
ターミナルを開き「mas コマンド」で実行できます。
「mas list」でインストール済みのアプリのIDとアプリ名を一覧表示。
「mas install 808809998」でアプリIDに対応したアプリのインストール。
「mas outdated」で更新がペンディングになっているアプリの一覧表示。
「mas upgrade」で更新がペンディングになっているアプリのアップデート。
まとめ
現在は例えば、インストールしたアプリを削除するためのコマンドは存在しないなど、Appleの公式Mac App Storeアプリを完全に置き換えるものではありません。ですがMac App Storeのアプリをインストールしたり、リストを取得したりといったことがターミナルから可能なだけでもかなり役立つ場面はあるのではないでしょうか。Mac App Storeをコマンドラインから利用するためのツールとして今後の発展に期待したいところです。