8月3日に長期のベータテストを経て、万全の体制でリリースされたはずの「Windows 10 Anniversary Update」。しかし謎のフリーズ現象に加え、今回新たにサードパーティ製のWebカメラが動作しなくなるという問題が多数報告されていることが明らかとなりました(Neowin、Lifehacker)。
Thurrott.comによると、Windows 10 Anniversary UpdateではWebカメラをサポートするための機能が大きく変更されており、USB接続のWebカメラでMJPEG、またはH264を使ってエンコードしているものは動作しなくなっているとのこと。YUY2エンコーディングを使っているものだけが動作している模様です。
Microsoft made a significant change with the release of Windows 10 and support for webcams that is causing serious problems for not only consumers but also the enterprise. The problem is that after installing the update, Windows no longer allows USB webcams to use MJPEG or H264 encoded streams and is only allowing YUY2 encoding.
問題の原因として、Windows 10 Anniversary Updateで複数のアプリケーションが同時にWebカメラにアクセスできるようになったことが上げられています。MJPEGやH264を使用するとパフォーマンスが低下する可能性があり、これを避けるために入力が制限されている可能性があるとのこと。
Windows Camera TeamのMike M氏の説明によると、MJPEGとH264では問題発生のメカニズムが異なっており、MJPEGに対する修正は9月に、H264はそれより後に修正される見込みです。
対処方法
Ars Technicaでは、Microsoftが修正を公開するまでのとりあえずの対策として以下のレジストリを変更する方法が紹介されています。
- regeditを起動する
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Media Foundation\Platformを開く(32bit Windoowsと、64bit Windowsにおける64bitアプリケーションのため)
- EnableFrameServerModeというDWORD値を追加。値を0にする
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows Media Foundation\Platform開く(64bit Windowsにおける64bitアプリケーションのため)
- EnableFrameServerModeというDWORD値を追加。値を0にする
レジストリを修正は危険を伴いますので慎重に実行することをお勧めします。