Xbox OneやApple Watchなど、本来サポートされていないハードウェア上でWindows 95のようなレトロなOSを動かす試みが多く行われています。
本日紹介する「Windows 98 Wrist Watch」もそのような試みの一つかもしれません。電子技術者Michael Darby氏が、Raspberry Piとタッチディスプレイを組み合わせたWindows 98が動作する腕時計型の(?)スマートデバイスを作成しています(Geek.com)。
同氏は「仮想ハードウェアでオペレーティングシステムを稼働させるエミュレーション技術も好きだが」と前置きした上で「さらにウェアラブル技術が好きで、今、実現可能だから手首で動作するWindows 98マシンを作成した」と開発の動機を語っています。
作成された腕時計型デバイスは、RaspberryPi Model A+に320x240のTFTディスプレイを組み合わせ、5つのボタンによって制御可能。そのうちの一つは予期せぬフリーズによるデータの破壊を避けるため、シャットダウンコマンドが実行できるように割り当てられているようです。
ソフトウェアの面ではエミュレーターソフトの「QEMU」を利用してWindows 98を起動していますが、起動に時間がとてもかかる上、動作も「とても遅い」とのこと。
ハードウェアの組み立て方や、ソフトウェアのインストール方法などの詳細はブログ記事で説明されています。興味のある方は参考にしてみると良いかもしれません。