Windows 10 Version 1607(Anniversary Update)や、Windows 10 Version 1703(Creators Update)を使用している一部のユーザーのなかで、Windows 10 Version 1709(Fall Creators Update)に強制的にアップグレードされてしまう問題が発生していることが判明しました(Computerworld)。
問題を報告したユーザーの一人bobcat5536氏は、Windows 10 Version 1703を使用していたそうですが、Windows Update後に追加のセキュリティアップデートが存在するとの通知が行われ、実行するとVersion 1709への強制的なアップグレードが行われたとのことです。
リカバリ後Windows Updateの詳細オプションで35日間の更新の一時停止や、機能更新プログラムの365日の延期の有効化、さらにはWindows Updateサービス自体の無効化を行ったそうですが、それにもかからず再度アップデートが行われたと説明しています。
問題の原因ははっきりしませんが、現段階では「診断データレベル」が0(セキュリティ)に設定されているのが影響しているのではないかとの推測が行われています。0は企業ユーザー向けのレベルで、0の場合Windows Updateの設定が無効になるとMicrosoftのサポートドキュメントでも説明されています。今回問題が発生しているユーザも、この影響によってWindowsの強制的なアップデートが起こったのではないかと見込まれているのです。
Computerworldによると「設定 > プライバシー > フィードバックと診断」で「診断データ」のラジオボタンがグレーになっていれば診断データレベルが1以上に設定されていて、問題はないとのこと。
グレーになっている場合、診断データレベルがグループポリシー(あるいはレジストリ)設定によって0に設定されている可能性があるそうです。この場合グループポリシーエディタ「GPedit.msc」を使用し「コンピュータの構成 > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > データの収集とビルドのプレビュービルド > テレメトリの許可」で設定できます。
なおバージョン間の強制アップグレードはこれまで2回ほど発生しているそうで、あえてWindows 10 Version 1709をインストールしていないユーザーの方は注意したほうが良いかもしれません。