AppleはWWDC18の基調講演で、iOS用のUIフレームワーク「UIKit」をmacOSに移植する作業を行っていることを発表しました。その後AppleのCraig Federighi氏は、iOSからMacへの移植はXcodeによって一部自動化できると説明しましたが、具体的な話には立ちいっていません。
このようななか、著名開発者Steve Troughton-Smith氏が、一連のツイートでこの「Marzipanアプリ」関する初期の発見や課題を共有しています。
Troughton-Smith氏が最初に明らかにしたのは、UIKitアプリのリサイズが「のろい」ということです。またUIKitのテーブルビューが、macOS上でよりもiOS上でよりなめらかに動作するともしています。
さらにUIKitにはmacOS風のサイドバーを実現できる"UITableViewStyleSidebar"が含まれていて、このコンポーネントを使用することで「Marzipanアプリ」をよりMac風に仕上げることができると説明しています。
UIKit has a new 'UITableViewStyleSidebar', which is what it uses to simulate a Mac-style sidebar (with pass-through blur/vibrancy effect). With a bit of effort, you can make your Marzipan app a whole lot more Mac-like; I imagine this will be a big focus next year pic.twitter.com/9VGE8J4jyh
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2018年6月6日
iOSやmacOSに関するトリビアを発見することで有名なGuilherme Rambo氏も、現在Marzipanの調査を積極的に行っているとのこと。
もともとiOS用に開発されたUIKitを使用して、どこまで違和感なくMacアプリを開発できるようになるのか、今後も開発者は目が離せない状況になりそうです。