最近のWindows 10にはWindows Subsystem for Linux(WSL)と呼ばれる仕組みが導入され、UbuntuやDebianといった有名なLinuxディストリビューションをMicrosoft Storeからダウンロードしてインストールすることが可能となっています。
今回これら既存のLinuxディストリビューションとは異なり、WSLに最適化された新しいLinuxディストリビューション「WLinux」が公開され注目を集めています(MSPoweruser)。
WLinuxはWSL向けに小さくより適切なパッケージとデフォルト設定を持つDebianベースのディストリビューションで、Whitewater Foundryによって開発されています。
WLinuxは以下のような特徴を持っています。
- WSL上に構築された開発者向けの高速Linuxターミナルおよび開発環境。
- 人気の開発環境。GitやPython3を含み追加パッケージも簡単にインストール可能。
- Linux GUIアプリ(WindowsベースのXサーバーが必要)。
- LinuxとWindows 10で相互作用するためのオープンソースツールwsluのプレインストール。
- WSL固有のバグの上流のLinuxディストリビューションよりも速いパッチの提供。
- 新機能の積極的追加
- systemdなど不要なパッケージの削除
WLinuxはMITライセンスを採用するオープンソースアプリで、ソースコードはGitHubで公開されています。Microsoft Storeでは有料となっており、通常価格19.99のところ現在9.99ドル(1,000円)の50%オフになっています。