先日アップグレード時にファイルが削除されてしまうという致命的な不具合が修正されて、ようやく配信再開となった「Windows 10 Version 1809(Windows 10 October 2018 Update)」ですが、未だにすべての不具合が解消されているわけではないようです。
MicrosoftはWindows Version 1809のアップデート履歴ページを更新し、割り当てられたネットワークドライブが動作しなくなるなど、3つの問題を既知の不具合としてリストアップしています(Neowin)。
11月14日の時点で掲載されている不具合は以下の通りです。
- 起動後やログオン後に、割り当てられたネットワークドライブへの再接続に失敗することがある。エクスプローラーに"X"が表示された状態に。KB4471218に掲載されているスクリプトを利用して再接続することが可能。
- トレンドマイクロのOfficeScanとWorry-Free Business Securityソフトウェアで互換性の問題が存在するためアップデートをブロック中。
- AMDのRadeon HD2000とHD4000が動作しない不具合が存在。これらGPUを搭載したシステムでアップデートをブロック中。
後者二つの問題に関してはアップデートがブロックされているということで、被害の拡大は防げそうですが、ネットワークドライブの問題に関しては注意が必要だと思われます。
またここには掲載されていませんが、HPのPCのようにRealtekチップを搭載したシステムで、オーディオや、Wi-Fi、Bluetoothに関する不具合が発生しているという報告も行われています(Softpedia)。
Windows 10 Version 1809はこれまでよりも慎重に展開中であるとみられ、Windows Updateで自動的にアップグレードされしまう事はまだ少ないかもしれませんが、どのような不具合が存在するのかに関しては引き続き注目しておく必要がありそうです。