Googleは現在、携帯デバイス向けの新しいOS「Fuchsia」を開発しています。
具体的な機能に関しては謎につつまれているなか、Fuchsiaが特別に設計されたAndroidランタイム(ART)を使用し、Androidアプリを動作させることができる可能性があることがわかりました(9to5Google)。
9to5Googleは先月、Android Open Source Project(AOSP)に、二つのFuchsia関連のリポジトリが追加されているのを発見し、一つ目の"platform/prebuilts/fuchsia_sdk"はFuchsiaアプリを開発するためのFuchsia SDKが格納されていて、二つ目の"device/google/fuchsia"はFuchsia上で動作するAndroid Emulator用のものではないかとみられていました。
今回"device/google/fuchsia"のREADME.mdファイルにプロジェクトに関する説明が追加され、このリポジトリがFuchsia用のARTのためのもので、ARTはfuchsia package(.far)の形式でデバイスに簡単にインストールできることがわかったと伝えています。
ただしARTの具体的な動作に関しては不明で、Androidの使用するLinuxカーネルコールを同等のFuchsiaのZirconカーネルコールに変換する方法や、Fuchsia仮想マシンシステム"Machina"を使用して、Linux仮想マシンを動かす方法などさまざまな手法が存在すると指摘されています。
どちらにしてもFuchsia OSでAndroidアプリを実行できるようにするための試みが行われていることは確かで、Fuchsiaデバイスでは既存のAndroidアプリがそのまま実行できることが期待できるのかもしれません。