Microsoftは3月12日(現地時間)、SMBv3プロトコルの脆弱性を修正するWindows 10 Version 1903/1909用の更新プログラムKB4551762を公開しました。
更新プログラムはほとんどの場合正常に動作するようですが、インストールが失敗するといった報告や、更新プログラム適用後にPCのパフォーマンスが低下するといった不具合が報告されています。
KB4551762の不調はその後も収まらず、MicrosoftフォーラムやFeedback Hub、Redditなどにさらにさまざまな不具合の報告が寄せられていることがわかりました(Windows Latest)。
まず、KB4551762に関する不具合の報告で多いのはインストールが正常にできないという問題のようです。この場合以下のようなエラーコードが表示されインストールに失敗するとのことです。
- 0x800f081f
- 0x80004005
- 0x80073701
- 0x800f0988
- 0x80071160
- 0x80240016
Feedback Hubには「自動更新に失敗した後、Windows Updateのキャッシュフォルダをクリアし、さらに更新を試みたものの、再起動後に問題が認識され、更新プログラムが削除されてしまった」というコメントが書き込まれています。
システムのクラッシュとパフォーマンスの問題
またKB4551762適用後、システムがクラッシュしたり、パフォーマンスが低下するという報告も増えてきている模様です。
Redditのスレッドでは、更新プログラム適用後、システムが極端に遅くなり、ウェルカム画面を表示するのにも時間がかかるようになったとのコメントが書き込まれています。
After installing KB4551762 and KB4540673, my system has gone to thrash. Extremely slow and takes ages to get past the Welcome screen.
After spending hours trying to login, I somehow managed to uninstall both the updates, rebooted, disabled and re-enabled HyperV but my system won't go back to being normal.
What should I do now?
また起動時に円が回転する黒い画面が表示されてフリーズするという問題や、タスクマネージャーが反応しなくなり検索もできなくなったという問題、BSODの発生、再起動ループの発生など、さまざまな
タイプの不具合が報告されています。
Microsoftはコメントを発表していませんが、更新プログラムが原因の不具合場合、該当する更新プログラムをアンインストールすることで問題を回避することが可能です。
- 「設定 > 更新とセキュリティ」を開く
- Windows Updateで「更新の
履歴を表示する」を選択 - 更新のアンインストールをクリック
- 目的の更新プログラムを選択してアンインストール
- 再起動する
なおWindows Update経由で更新プログラムが再度自動的にインストールされるのを防ぐには、Microsoftが提供している「Show or hide updates」と呼ばれるツールを使用します。使用方法は公式サイトで詳しく説明されています。