Microsoftの開発者Eric Lawrence氏がChromiumのソースコードに手を加え、タブにファイルをドロップしたときにタブの内容を置き換えるのではなく、新しいタブでファイルの情報を表示するよう修正を加えたことがわかりました(9to5Google)。
現在Chromiumのコンテンツエリアにファイルをドラッグ&ドロップした際、JavaScriptなどでドロップされたファイルを処理するよう設定されていない場合、ファイルの内容でタブの内容が置き換えられてしまいます。フォームなどで情報を入力中に間違って実行すると、入力した内容が消えてしまう危険な機能といえるでしょう。
この挙動は2015年に不具合として登録されたものの、長年そのままの状態になっていましたが、同氏が行ったChromium 85.0.4163.0に対する修正でようやく修正されたのです。
修正後の挙動ではファイルをタブのコンテンツエリアにドラッグ&ドロップした場合、内容が置き換えられるのではなく、新しいタブにその情報が表示されます。また、コンテンツエリアではなくタブトリップにドラッグ&ドロップすることで従来のようにタブの内容を置き換えることもできます。
新しい挙動はすでにChrome Canaryビルドで確認可能で、将来的にはChromeの安定版や、Edgeでも利用可能になると見込まれています。
Lawrence氏はまた、このような予期せぬ挙動を引き起こす機能の一例として、Chromeではすでに削除された、backspaceキーによる戻る機能を例示しています。