Microsoftの次世代OS「Windows 11」ではスタートメニューやタスクバーの刷新が大きな注目を集めています。
Windwos 11のスタートメニューは中央に表示され、Windows 10Xにインスパイアされたモダンなデザインを採用しているのが特徴ですが、機能的にはそれほど期待できないものかもしれません。gHacksは「The Windows 11 Start Menu is barely usable」と題したブログ記事を公開し、Windows 11のスタートメニューはほとんど使い物にならないと主張しています。
gHacksは、Windows 11のスタートメニューには、最近開いたファイルやインストールしたアプリの短いリストを表示するという機能しか存在せず、ライブタイルを始めとした従来のスタートメニューが持っていた多くの機能が削除されていると説明しています。
複数のアイコンを格納できるフォルダ機能や、スタートメニューのショートカットを整理するのに使えるグループ、すべてのアプリとスタートメニューにピン留めされたアイテムを同時に表示するオプション、異なるサイズのタイルのサポートなどは削除され、スタートメニューのサイズを変更ることもできなくなっているのです。
Windows 11のスタートメニューは、検索ボックス、18個のピン留めタイル、おすすめセクションなどで構成されていますが、ユーザーが意図的にできることはドラッグ&ドロップでスタートメニュー内のピン留めされたアイコンを移動したり、右クリックでピン留めされたアイテムを削除したり、エクスプローラーでアプリケーションを右クリックしスタートに固定することだけに限定されています。
ピン留めされたアイテムを表示する領域と、おすすめを表示する領域のサイズは固定されていて、おすすめに表示する項目を非表示にしても、領域自体を削除することはできません(空のスペースが残る)。
スタートメニューにカスタマイズオプションも存在せず、ユーザーが自分で使いやすいようにスタートメニューを設定することもできないのです。
また、最近使ったものやインストールしたもののリストは、仕事場では使える可能性があるものの、デフォルトでは3つのアイテムしか表示されないため家庭ではあまり役に立たない可能性があるとしています。
gHacksが説明するように、Windows 11のスタートメニューはシンプルなかわりに従来使用できたさまざまな機能が削除されているようです。ただし、Windows 11がWindows 10と同様に少しずつ改良が行われていくとすれば、今年後半にリリースされる初期バージョンでは無理だとしても来年、あるいはその次の年のバージョンで、スタートメニューにテコ入れが行われる可能性はありそうです。