オープンソースのアーカイバツール「7-Zip」の開発者Igor Pavlov氏は11月20日(現地時間)、2021年最初の安定版となる「7-Zip 21.05」をリリースしました(gHacks)。最新版は公式サイトからダウンロードすることができます。
7-Zipの安定版は、2019年2月にリリースされた19.00以来ひさびさとなるリリースです。これまでの間にいくつかのアルファ版やベータ版が公開されていて、LinuxやmacOS用のコマンドラインツールのベータビルドも公開されています(7-Zip 21.04 beta)。
7-Zip 19.00からの新機能は以下の通りです。
- b64ファイル(Base64エンコーディング)のアンパックをサポート。
- AMD RyzenとIntelの新しいCPUがサポートするSHA-1とSHA-256の新しいハードウェア命令をサポート。
- ZIP AESの暗号化と7z、RAR、ZIP AESの復号化が改善。
- 高速・最速圧縮レベルの圧縮率を改善。
- 7z アーカイブでソリッドブロックあたりの LZMA2 チャンクのデフォルト数が増加。圧縮速度が向上。
- sspコマンドラインスイッチによって、ソースファイルの「最終アクセス時刻」の変更を防ぐ。
- ARM64版で AES、CRC-32、SHA-1、SHA-256の速度が向上。
- LZMA/LZMA2圧縮動作の最大辞書サイズが4ギガバイトに。
- Mac OSおよびLinux用のARM64版におけるLZMAおよびLZMA2アーカイブの解凍速度が20-60%向上。
- ZIPアーカイブでUTF-8エンコーディングのファイル名の追加フィールドを書き込む。
- 大きなLZMA2辞書を使用した圧縮操作でRAMサイズが十分でない場合、圧縮のために作業中のCPUスレッド数が削除される。
- ファイル名と HA-256 チェックサムを含むテキストファイルfile.sha256を作成する。
- 「アーカイブに追加」画面で、メモリ使用量の制限を設定できるように。
新機能の詳細はこちらで確認可能です。