21年前にLinuxに導入されたファイルシステム「ReiserFS」を、Linuxカーネルから削除する議論がLinux開発者の間で行われていることがわかりした(Phoronix)。
ReiserFSはLinux初の画期的なジャーナリングシステムとしてメインラインカーネルに組み込まれ、一時期、SUSE Linuxのデフォルトで採用されるほどの人気を集めました。しかしReiserFSの開発者であるHans Reiser氏が妻を殺害したとして有罪判決を受け、ReiserFSの開発も停滞しています。最近は EXT4, XFS, Btrfs、OpenZFSなどの他のファイルシステムの改良も進んでいることから、ユーザーの関心も低い状況が続いています。
今回の議論は、カーネル開発者であるMatthew Wilcoxが、作業を阻害する要因となっているReiserFSの削除を要望したことから始まっています。Linuxがext、xiafsなど老朽化したファイルシステムを削除したことは初めてではなく、他のカーネル開発者もReiserFSを非推奨化・削除することに興味を持っている模様。
これまでのところReiserFSは2022年に非推奨となり、時期は不明ながら将来のメインラインLinuxカーネルで最終的に削除される可能性があると考えられています。