Appleがストーカー行為を防ぐためAirTagのセキュリティ機能を強化しているとCNETが伝えています(MacRumors)。
Appleの対策の1つはAirTagが警告音を鳴らすまでの時間の変更です。従来AirTagは持ち主から離れて3日後に音が鳴るようになっていましたが、アップデートによって8時間から24時間以内のランダムな時間に音が鳴るように変更されるとのことです。
またAndroidデバイス向けに、未知のAirTagやFind Myネットワーク対応のアイテムが一緒に移動していることを検知できるアプリの作成を進めており、今年後半にリリース予定とのことです。
AirTagは持ち主から離れると音が鳴るように設計されているのに加え、近くに未知のAirTagが存在する場合、iPhoneユーザーに警告が出るようにもなっています。しかしこのセキュリティ機能は不十分で、3日間のサウンドタイマーが、所有者のスマートフォンが近づくことによってリセットされるため、例えば配偶者からの虐待やストーカー行為が可能となると指摘されています。
なおAirTagの最新ファームウェア(ビルド番号1A276d、ファームウェアバージョン1.0.276)はすでに配信されていて、iPhoneの近くにある場合に自動的に更新されます。9to5Macによると「探す」アプリを利用してファームウェアのバージョンを確認することが可能です。
音の間隔が短くなったことでセキュリティが強化される反面、意図していないタイミングで警告音が鳴る可能性もあります。AirTagユーザーの方は注意が必要かもしれません。