Appleの共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏が作成したメールの内容から、AppleがiPhone発売直後の2007年に、タブレット型のMacや15インチMacBook Airなどのハードウェアを検討していたことが明らかとなりました(AppleInsider)。
App Store execs discuss Google's app review process
March 19, 2015 pic.twitter.com/F3LAshftw7
— Internal Tech Emails (@TechEmails) June 2, 2021
メールはEpic対Apple訴訟の証拠開示の一環として公開されたものです。初代iPhoneが発売されて2ヶ月後の2007年8月に行われた経営陣会議の議題をプリントアウトした文書に、採用されなかったプロジェクトに関する情報が含まれています。
この情報によると、ジョブズ氏は結局発売されなかった、15インチのMacBook Airについて言及しているほか、Macのカテゴリとして「タブレット」が議題の対象になっていた模様。Appleは結局「Macタブレットを」採用せず、2010年にiPadを発売し、エネルギー効率の高いARMベースのプラットフォームに軽量なOSを採用するという戦略で大成功を収めることになります。
ジョブズ氏のメールには他にも、iPodの未発表モデルと考えられる「Super nano」というデバイスや、iPhoneOS(後のiOS)にサードパーティ製アプリを搭載する可能性に関する言及が確認できます。また余白に書かれた手紙のメモによるとiPhoneおよびiPod touchのゲーム提供先としてEAとの提携を検討していたようです。
Eddy Cue discusses promoting Shazam Player in App Store
January 12, 2012 pic.twitter.com/bFr1m96rjk
— Internal Tech Emails (@TechEmails) June 2, 2021
また別の社内メールの内容から、ソフトウェアチーフのEddy Cue氏が、音楽識別サービスShazamの当時の新アプリ「Shazam Player」を2012年にApp Storeでプロモーションすることについて議論していたことが判明しています。