Daring Fireballを運営するJohn Gruber氏が、Appleのマーケティング担当副社長Greg Joswiak氏、AR/VRエンジニアリング担当副社長Mike Rockwell氏らとともにThe Talk Show Podcastを収録。拡張現実やプライバシーの問題、最新のソフトウェアアップデート、WWDC基調講演の発表な、さまざまな話題が語られています。
そのなかで、Gruber氏が、Appleがステージ上でiOSのパフォーマンス向上を強調していたのは、計画的陳腐化やソフトウェアアップデートによりiPhoneを意図的に遅くして、最新のモデルに買い換えるよう即しているという批判に対処するものだと指摘したところ、Joswiak氏が(計画的陳腐化は)「完全に間違った考えだ」と否定する一幕があったことがわかりました(MacRumors)。
iOS 12はiOS 11と同じiPhoneにインストール可能で、iOS 12をインストールしたiPhone 6 Plusでは例えば、キーボードの表示が50%、アプリの起動が高負荷時で2倍、カメラの起動が70%高速化するなど、各種高速化が行われていると説明されています。
実際にYouTubeの比較動画でも、iOS 12のパフォーマンスの高さが確認されていて、古いiOSデバイスを所有しているユーザーにとってもiOS 12は、計画的陳腐化とは真逆にあるありがたいアップデートといえるのかもしれません。
一方macOS Mojaveでは状況はことなり、2010〜2011年に製造されたMacのサポートが打ち切られるとが判明しています。このためiOSとmacOSにおけるAppleの態度の違いを指摘するコメントがMacRumors Forumsには書き込まれています。
iOS:古いデバイスもケアしますよ。
MacOS:MacBook (Late 2009)、MacBook (Mid 2010)、 MacBook Pro (Mid 2010)、 MacBook Pro (Early 2011)、 MacBook Pro (Late 2011)、 iMac (Late 2009)、 iMac (Mid 2010)、 iMac (Mid 2011)、 Mac mini (Mid 2010)、Mac mini (Mid 2011)は投げ捨ててどうぞ。
サポート外になったMacで使用できるmacOS High Sierraに対しても今後数年はセキュリティアップデートは提供されるはずですが、例えばXcodeの最新版は早々にmacOS Mojaveだけに提供されるようになることが予想されるため、少なくとも開発用マシンとして使用することができなくなると予想されます。
8年昔のマシンとはいえ、ハードウェアの進化の速度が遅くなり、現時点でも普段使用に不自由を感じていないMacユーザーも多数いるなか、これら世代のMacのサポート打ち切りに納得できないユーザーからの批判的なコメントも多く集まっています。