Appleがニューヨークに拠点を置く顔認識のスタートアップ「Clearview AI」の開発者アカウントを無効化し、ルール違反に対応するために14日間の猶予期間を与えたことがわかりました(MacRumors)。
Appleは企業や組織の内部だけで使用するアプリを配布するために「Apple Developer Enterprise Program」を提供しています。しかしClearview AIはこの企業向け開発アカウントを使用し、移民・関税執行局やFBI、メイシーズ、ウォールマート、NBAなど2,200以上の公共および民間団体に対してアプリを提供していたようで、これがAppleのルールに違反していると指摘されています。
Clearview AIは公開されている画像を検索し、犯罪者の加害者と被害者を特定し、罪のない人を無罪とすることを支援するためのソフトウェアを開発しています。しかしFacebookやYouTubeなどから30億枚以上の画像を無断で収集していると指摘され、また今週の初めには不正アクセスで全ての顧客リストが流出したことを発表しました。
なおAppleのこのような対応は初めてではなく、企業向けの証明書を利用して消費者向けのアプリを配布しているという理由からFacebookやGoogleの開発者アカウントを一時無効にしたこともありました。