Appleは7月6日現地、iOS 16、iPadOS 16、macOS Venturaに「ロックダウンモード」を追加する事を発表しました、ロックダウンモードは、国家レベルの組織が支援する高度な標的型サイバー攻撃を受ける危険性があるユーザーに、追加的な保護を提供する画期的な機能とされています。
ロックダウンモードでは以下の保護が有効になります。
- メッセージ: 画像以外のほとんどのメッセージの添付ファイルタイプがブロックされる。リンクのプレビューなど一部の機能が無効化される。
- Webブラウジング: ジャストインタイム(JIT) JavaScriptコンパイルなど、特定の複雑なウェブテクノロジは、ユーザーが信頼できるサイトをロックダウンモードから除外しない限り無効になる。
- Appleのサービス: FaceTimeの通話を含む、着信要求やサービスリクエストは、ユーザーが以前に発信者に通話やリクエストを送信していない場合、ブロックされる。
- iPhoneがロックされているとパソコンやアクセサリーとの有線接続がブロックされる。
- ロックダウンモードがオンの間は、設定プロファイルをインストールしたり、デバイスをモバイルデバイス管理（MDM）に登録したりできない。
ロックダウンモードは、高度なサイバー攻撃を受ける可能性の低い一般ユーザーにとっても、セキュリティに関する意識を高め、利便性と安全性がトレードオフの関係にあることを学ぶことができる教育的機能があるとArs Technicaは指摘しています。
またAppleは、ロックダウンモードを改善し続けていくと説明しており、個々のセキュリティ機能のオン・オフの切替ができるようになることで、より実用的な機能になる可能性もあります。
